DVのサイクル
DVには一般的にサイクルがあるといわれています。
緊張期:この時期には、加害者はイライラしていてるため、サバイバーは常に怒らさないように気を使ったり
機嫌を取ろうとします。また、何に対しても許可を取り、加害者を怒らせないようにしがちです。
爆発期:この時期に、加害者は怒りを爆発させます。そして怒りの原因は、すべてサバイバーにあると主張します。
「お前が間違ったことをしたから俺を怒らせている。」、「お前はどうしてそんなバカなことをするんだ。」等の
言葉を使ってサバイバーを罵りながら暴力を振るいます。(言葉の暴力の場合もあります。)
ハネムーン期:この時期には、加害者は一変して優しい態度をとります。花などのプレゼントを買ってくる、お土産を買ってくる、
「僕には君しかいない、君には僕しかいない」、「君のことを一番理解しているのは僕だよ」等の言葉を使って、
サバイバーが自分から離れないようにします。
DVのサイクルのスピード
このサイクルは、個人個人によって移動のスピードが異なります。例えば、加害者Aさんは、緊張期を1か月、
爆発期を1日、ハネムーン期を1週間、加害者Bさんは、緊張期を2週間、爆発期を3日、ハネムーン期を1週間、
といったように、人によって様々です。
一般的に、DVがひどくなるにつれて、サイクル内での移動スピードが速まってくるといわれています。
そのため、サバイバーは、どんどん疲労、ストレス、不安が高まり、次第に共依存状態に陥りがちとなります。