DV被害者、加害者を助けたいあなたへ
あなたの友人は、家族は、DVの渦中にいますか?
とてもショックを受けましたよね。
まさか彼女が彼がDVの渦中にいるとは思いませんでしたよね?
でも、DVは誰にでも起こりえます。
職業、年齢、性別、学歴、育ってきた環境、性格などどれも関係ありません。
とても幸福な家で育った人、とても大きな会社で働いている人、とても明るい人、
そんな人たちもDVの加害者になったり、被害者になったりします。
理由は千差万別です。
加害者の多くは、自分に足りない何かを被害者に求める傾向があります。
例えば、学歴もあり、一流企業に勤めているけれど、家柄が良くないと恥ずかしがっている人は、
家柄がいいと言われる彼女を求め、その彼女を暴力でコントロールすることで、
自分があたかもその家柄を手に入れたような錯覚をおぼえます。
そして家柄を補ったと勘違いします。
被害者の多くは、自分に自信がない、他人に愛されていないと思っている人が加害者と共依存に陥る傾向があります。
例えば、昔、いじめにあったことがあり、他人をたやすく信頼できない人は、
「君には僕しかいない」、「僕は君の一番の理解者だ」という強烈な言葉を愛情と勘違いして、
暴力に耐えるようになります。
暴力はエスカレートすることがあります。
最初は、言葉の暴力だけだったのに、気が付けば、相手を孤立させ、携帯をチェックし(社会的暴力)、
殴る蹴るの暴力を繰り返すようになります。
そうなれば、被害者は、今よりずっと逃げる力を失います。
その心理状態は、誘拐と同じです。
監禁されて、暴力を受け、逃げても無駄だと脅され続けると、
人は、次第に、加害者の言うことしか聞けなくなります。
自分がこの人に歯向かうなんてとんでもないことだと信じるようになります。
周囲から見れば、簡単なことが、当人にとっては殺されることだと恐怖を感じます。
当人たちに、子どもはいますか?
子どもには安心、安全、愛情、絆を感じる家庭が必要です。
DV家庭にいる子どもたちは、そのどれも感じずに育ちます。
暴力を目の当たりにした子どもたちは、学校で他の生徒をいじめたり、
またはいじめられたり、授業に集中できずに歩き回ったり、學校へ行かなくなる子どももいます。
やがて成人した子どもは、暴力によって他人をコントロールするようになる可能性があります。
それはとても悲しい、暴力の連鎖です。
だから、あなたの力が必要です。
加害者にも被害者にも、あなたという第三者が必要です。
加害者は、怒りのコントロールの方法を学ぶことが必要です。
そのためには、被害者はいったん別居したほうがいい場合もあります。
被害者は、あなたに話を聞いてもらい、逃げたす時に必要な書類や秘密の通貯などを預けることができます。
あなたできることはたくさんあります。
これから私と一緒に、どうすればいいか、話し合いませんか?