サバイバーの方へのメッセージ

毎日、とても苦しいですね。彼もしくはだんなさんは、あなたを愛していると言いながら

あなたを傷つけます。そして、暴力の原因は、すべてあなたにあると言います。

その言葉にとても混乱します。そしてご自分を責めます。


彼と出会う前より、自分に対して自信を持てなくなっていませんか?

彼と出会った頃は、なんて私のことをわかってくれる人なんだろうと思いませんでしたか?

今まで会ったどの人よりも自分のことを理解してくれている、愛してくれている、そう思いませんか?

だから、悪いのは全部、自分のせいだと思い込んでいませんか?

彼と出会ってから、友達の数がすくなくなっていませんか?

そして、友達や家族が自分のことを嫌っているという間違った考えを彼から植え付けられていませんか?


DVは共依存の問題です。つまり、暴力を振るう彼とあなたと、二人で一人、アイデンティティーを共有するようになります。

だから、とても離れられないし、彼と別れるなんて怖くて考えられません。

それに、アイデンティティーを共有しているのに、立場は、彼のほうがずっと上です。

それは、彼にコントロールする権利を与えてしまっているからです。


いつかは、暴力がなくなりますか?

子どもがいるからご離婚はできませんか?

彼を愛しているから、あなたのせいだから、我慢すればいいですか?


あなたの子どもは、彼を怖がっています。でも、世界でたった一人の親だから、

あなた以上に彼を愛そうとします。それは小さな子どもの心を傷つけるだけです。

DV家庭で育った子どもの多くは、怒りや暴力によって他人の理解を得ようとするようになります。

そして、暴力がノーマルなことだと間違った理解をするようになります。

やがて大きくなった子どもは、あなたに、もしくは、恋人に暴力を振るうようになるかもしれません。

なぜなら、それが”普通のこと”だからです。そして、コントロールするためには一番手っ取り早いからです。

さらに、愛という名のもとに、暴力を振るってもいいのだと信じるようになります。

そんなことからDVは数珠つなぎだと言われています。

何世代にも渡って暴力が繰り返されることもあります。


彼の暴力に耐えてきたあなただから、きっととても強い人です。

他人の前では、幸せそうにふるまう、気丈なあなたにも限界はあります。


カウンセリングで、これからのことを話し合いませんか?

大丈夫です。これからは一人じゃありません。

一緒に考えていきましょうね。

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