信念と感情の関係を知ることで自信を持つ

「自分に自信を持ちたい」、「自己肯定感を上げたい」というお声をよく耳にします。どうすれば自信を持てるようになるのでしょうか?


それには、まず自分自身のことをよく知ることが大切です。自分のことをよくわからなければどうやって自信をつければいいかも

分からないからです。 


自分の感情と状況把握

自分を知るためには私たち自身が持っている信念、考え方知ることが大切です。

なぜなら、私たちの感情は、状況に対して、信念というフィルターを通して、自分で自分の状況を訳しているからです。また

私たちは、相手の言葉を、自分の推測を通して訳しています。


例えば、AさんがBさんに「あなたに怒っているので二度と電話してこないで」と言った場合、Bさんは

Aさんのこの言葉を自分なりに翻訳しようとします。もしBさんが怒り=暴力という信念をもっていたとすると、

こんなことを言われてとても怖い、さっさと縁を切ろう、と思います。逆に、Bさんが、怒っている人=

人を傷つけることが平気な人。という信念を持っていたら、Aさんに友達として何かできないことが

ないか、聞いてみるかもしれません。


これらの例からわかるように、私たちの独自の訳が感情や信念と密接した関係にあることが

ご理解いただけましたでしょうか?


紀元前150年前の哲学者のMarcus Aureliusは"感情は、状況によってきまるのではなく、私たちがどう状況を

とらえるかによって決まるのだ"、と言ったそうです。


感情とわたしたちの関係

感情とは、私たちが私たち自身に、現状を知らせるために存在しています。

そして私たちが自分へ伝えている言葉は、1.真実 2.嘘の二つが介在しています。

例えば、夫が浮気をしている事実にうすうす気づいているのに、”浮気は男の甲斐性だし、

このまま黙っておけば、夫婦円満でいられる。”という信念を持っていたら、夫から

離婚を迫られたとしても、「親は子供の面倒を見る義務があるので離婚できない」

と突っぱねるかもしれません。その真実は、本当は一緒にいることが苦痛なのですが、

自分の信念に沿って行動しています。つまり、彼女は、自分のフィルターを通して

嘘の行動をとっています。


Barckusという心理学者は、"私たちが信念や思想をフィルターを

通す際、言葉ではなくイメージなどぼんやりしたものを使っている"と言いました。


ではなぜ、そのようにぼんやりしたイメージや自分のものではない信念を通して、

相手の言葉を訳したり、自分の感情を選択して行動するのでしょうか?

Barkcusによると、人間はそこまで注意深く信念やぼんやりしたイメージを深く考察

していないからだと言います。逆に、深く考察していれば、私たちは、自分の

正直に信念をもち、ぼんやりではなくはっきりしたイメージで自分の言動や

感情を選択することができる=感情をコントロールすることができるのです。


カウンセリングを通して、ご自分の信念や感情を発見して、自信を

持てるように学んでみませんか?

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