境界線について

境界線とは?

― あなたと他人との身体的、精神的距離

― あなたの終わり地点と他人の始まり地点また、その逆。

― 過去に嫌だと思うような経験があり、それを再体験させないために、相手にそれ以上侵入させられないというライン。

― 他者とよい関係を築くためにあなたが予測、相手に期待する精神的、身体的な距離。

― 他人からのプレッシャーで自分の意見や意識が混乱しないように、自分が自分らしくあるために、他者へ引く距離感。

― 精神的に(もしくは)身体に、精神的、言語的、身体的(もしくは)性的な虐待にさらされないための防御ライン。

― あなたと他人との間に、感情的、身体的に引かれるライン。そのラインは、自分のスペース保たれ、それゆえに、他者に依存もしくは、他者を振り回すことがない。

― あなたと他人との間に、適度に保たれる距離。その距離は、けっして、離れすぎて孤独を感じることはない程度。

― 他者と自分のアイデンティティーが混濁しないバランスの取れた距離。相手との健康的な関係性。

― あなたが考えること、言動、行動が他者によって、制限されることがない距離。

― 独創性、オリジナリティー、自分の哲学上の理論によって、問題が解決できるような自由があるスペース。

 

境界線が無視されていると思われる状況とは?

*  下記のうちの一つもしくは、それ以上のものが該当すると思われる場合、境界線が侵害されていると思われます。


網で捕われている:この症状は、みんな同じように感じ、考え、行動するはずだ、みな、一定の定められたルールの上で、

ともに行動している?と信じきっていることです。こういった考えを持っている場合、その家族、もしくはある組織の中から脱することを禁じます。

この症状がある場合には、その家族、組織のみなが、お互いを同一化しており、自主性や、独自の考え、行動などは許されません。


分離:この症状は、極度のストレスを感じた結果、起こるものです。あなたの他者との距離が、精神的もしくは、身体的に保てない場合に、

たいしたことはない、どうってことない、この場さえ乗り切れば相手はどこかへ行くさ、戦うなんて、無駄。しばらく我慢すれば、勝手に終わる。

対峙すれば、自分のストレスになるだけ、と思うことです。

こうした相手との交流を全く拒絶した症状は、結果、あなた自身の感情を抑制し、

何が起こっているのかという状況判断力を低下させています。また、何が起こったのかという記憶され消してしまうこともあります。


過剰分離:この症状は、分離よりもさらに、分離されたもので、家族、もしくは組織のなかで、それぞれがまったく交流の無い状態を指します。

そのため、共通の目標、ゴール、アイデンティティーや、一緒にいるための理由されありません。これらは、また、自分のパーソナリティーが、

信頼できない他者によって、影響されることを警戒し、他人と接触しないようにしようとしています。


被害者的、もしくは殉教者:この症状は、自分がすでに、被害者であることを認識し、さらなる暴力から身を守ろうと、過剰防衛しています。

もしくは、自分が被害者であることを悟り、加害者に対して、自分は殉教者であるということを意思表示している場合もあります。

けんか腰、けんかを買う:この症状は、他者とのコミュニケーションの中で、けんか腰になる反応をしめします、なぜなら、過去に、

精神的、肉体的な距離を侵害されたために、怒りで持って、相手の侵入を防御しようとするものです。

 


盲目:この症状は、共に依存している状況から出ます。相手も、自分にも、距離がなく同じスペースを共有しているために、

自分の意志、考えなどが見えず、相手の意思、考えもわかりません。

無関心もしくは、臆病:この症状は、過去に他者から拒絶、無視された経験から無関心でいれば、傷つかないだろうと、

わざと自分の気持ちを遠ざけることです。この感情から、他者との距離をさらに取ろうとします。そうすることで、他者は、あなたに近づくことができません。


冷たい距離:この症状は、他者を自分の境界線内に侵入させないように、過度な壁を築くことです。これらの距離の取り方は、

過去に傷つけらた経験から学んでいます。このスタンスは、あなたを私のスペースには入れません!と宣言していることです。

 


窒息:この症状は、誰かからの過剰なまでの押し付けがましい、助けやあなたに対する興味からの嫌悪を示します。

そのために、あなたは、縛り付けられた、もしくは、自由を感じられない気持ちになります。


プライバシーの欠如:この症状は、自分が何を考え、どうしたいのか、が何もわからない状態です。

家族は、組織から、あなた自身のさまざまなことを報告しなければならないという脅迫概念があり、

その報告内容は、あなたの感情、意見、他者との関係性など、あなたが存在する世界について、です。

こういう状況が続くと、あなたは、何も感じない、何もたいしたことは起こっていない、だから報告することはない、

たとえ報告したとしても、それは、自分にはたいしたことではないと、自分の気持ちをだましはじめます。

そうすることによって、同時に、自分のプライバシーを守ろうともしています。しかし、あなたは、自分にはプライバシーがないことを知り、

もしくは、あなた自身のスペースは、自分自身が逃げ出せる範囲内にしかないことを悟ります。

 


当てはまることはありましたか?

境界線の概念を知ると、ずっと心地よく、自分のペースをつかんで生きることが

できるようになります。カウンセリングで一緒に学んでみませんか?

 

 

 

 

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